VIDEO / 公式情報から確認
Final Cut Proの字幕機能を
使う前の確認
「字幕を自動で付けたい」「YouTube用に字幕ファイルを書き出したい」。Final Cut Proで字幕を扱う前に確認しておきたい条件と用語を、Appleの公式ユーザガイドから整理しました。
この記事には広告リンクはありません。内容はApple公式「Mac用Final Cut Proユーザガイド」の記載に基づきます。編集部はこの記事のためにFinal Cut Proを操作しておらず、操作画面の確認、作業時間の測定、日本語の動画での検証はしていません。
情報確認日:
最初に確認すること
- Final Cut Proのバージョン。 ユーザガイドはバージョンごとに分かれています。この記事で参照した「字幕を自動的に生成する」のページは、バージョン選択が12.4と12.3だけでした。
- Macの種類。 字幕の自動生成には、Appleシリコンを搭載したMacが必要と記載されています。
- 動画の言語。 字幕の自動生成は米国英語でのみ利用できると記載されています。
- どこで見せるか。 視聴者が表示を切り替えられる「キャプション」にするか、映像に焼き込むかで、使う機能と書き出し方が変わります。
キャプションとタイトルの違い
公式ユーザガイドでは、キャプションを「ビデオやオーディオと同期して画面に表示されるテキスト」と説明しています。字幕(外国語の翻訳など)とクローズドキャプション(音声の書き起こし)が代表的な用途です。
- クローズドキャプション: 常に映像内のほかの要素の上に表示され、視聴者が表示のオン/オフを切り替えられます。ファイルとフォーマットに業界標準があります。
- タイトル: 出力するメディアファイルに常に焼き込まれます。
- Final Cut Proでは、キャプションを焼き込むオプションや、クローズドキャプションをタイトルに変換するオプションも選べると案内されています。
- クローズドキャプションにはフォーマットごとのキャプションロールと言語ごとのサブロールが、字幕には字幕ロールが割り当てられます。
3つの形式
表は横にスクロールできます
| 形式 | 主な用途(公式の説明) | ファイルへの埋め込み | 補足 |
|---|---|---|---|
| CEA-608 | 放送・Webビデオ | できる(別ファイルにもできる) | 位置・書式・カラー・アニメーションのオプションがある |
| iTT | iTunes Store・YouTube・Vimeoへの配信 | できない(別ファイル) | 扱える文字が多く、欧米語以外の言語に最適とされている |
| SRT | Facebook・YouTube・Vimeo | できない(別ファイル) | シンプルな形式で、書き出したファイルをテキストエディタで編集できる |
字幕の自動生成の条件
「キャプションを生成」は、ビデオ内の音声を検出して文字起こしし、字幕を作る機能です。公式ユーザガイドには次のように書かれています。
- Appleシリコンを搭載したMacが必要で、米国英語でのみ利用できる。
- タイムラインで音声を含むクリップを選び、「編集」>「キャプションを生成」>「字幕」(Shift+Command+S)などで実行する。
- 作られる字幕は、デフォルトの「字幕」タイトルを使った標準のタイトルクリップで、字幕ロールが割り当てられる。
- 初めて使うときは言語モデルがダウンロードされる(1回のみ、インターネット接続が必要)。
- 「字幕」タイトルには、アニメーションの種類や単位、縦向き(9:16)のソーシャルメディア向けに配置するオプションがある。
書き出しの注意点
- 「ファイル」>「クローズドキャプションを書き出す」で、別ファイルとして書き出せます。選んだ言語サブロールごとに別のファイルが作られます。
- 開始位置は「タイムラインに相対」か「Absolute」から選びます。
- SRTの「フォーマットを含める」は、通常は選択せずに書式を取り除くことが勧められています。SRTの標準に書式の仕様がなく、再生側で正しく表示されない可能性があるためです。
- CEA-608は出力ファイルに埋め込めます。一部の出力先(静止画像、イメージシーケンス、HTTPライブストリーミングなど)では焼き込みのみで、別ファイルや埋め込みにはできません。
日本語の動画の場合
参照したユーザガイドの記載では、字幕の自動生成は米国英語のみが対象です。日本語の動画では、自動生成を前提にしないほうが安全です。クローズドキャプションは別ファイルとして読み込めると案内されているので、日本語の字幕を別の方法で用意して読み込む、またはクローズドキャプションやタイトルとして入力する方法が考えられます。具体的な読み込みの手順や日本語での表示は、この記事では確認していません。お使いのバージョンのユーザガイドで確認してください。
出典
- Apple「Mac用Final Cut Proのキャプションの概要」(2026年11月1日確認):用語、タイトルとの違い、CEA-608・iTT・SRT。
- Apple「Mac用Final Cut Proで字幕を自動的に生成する」(2026年11月1日確認、ユーザガイド12.4/12.3):自動生成の条件と手順、字幕の設定。
- Apple「Mac用Final Cut Proでクローズドキャプションを書き出す」(2026年11月1日確認):書き出し、SRTの書式、焼き込み。
更新履歴
2026年11月1日:Apple公式ユーザガイドをもとに作成。